ReaxysfileSub ファイルへの物性および反応情報の追加、および ReaxysFile ファイルのサービス中止(予告)のお知らせ
2024年3月4日(月)
ReaxysfileSub ファイルは、様々な有機・無機物質を収録する化学物質情報データベースです。このたび、ReaxysfileSub ファイルに、物性および反応情報が追加されました。物性および反応情報の更新頻度は隔週です。
物性および反応情報は構造検索の結果などと組み合わせて検索できます。
物性および反応情報の強化の概要を下記にまとめていますが、詳細はユーザーガイド「REAXYSFILESub – Properties and Reactions」をご覧ください。
物性情報
・ 下記 5 カテゴリーに分類される 110 以上の物性情報が追加されました。
- Physical properties (PHYS) 例:融点、沸点
- State of aggregation (STATE) 例:結晶データ
- Spectroscopy (SPEC) 例:NMR, IR
- Multicomponent Systems (MULTI) 例:電気データ、液-液系データ
- Further properties (FURTHER) 例:天然物からの単離
* ( ) 内は表示で利用できるコード
・ 新規検索フィールド
- FA.P フィールド
利用可能な物性とデータ数が収録されています。/FA.P を利用することで特定の物性のデータの有無を検索可能です。
例:融点データを持つレコードに限定
=> S MP/FA.P
- KW フィールド
物性情報に関するキーワードが収録されています。/KW を利用することで、対応する物性情報が得られる場合があります。
例:超電導に関するデータを持つレコードに限定
=> S SUPERCONDUCT?/KW
反応情報
・ 反応情報として、反応識別データと反応詳細データが収録されています。
- 反応識別データ
同じ反応物、生成物を持つ反応は同じ反応 ID にまとめられます。
- 反応詳細データ
反応に関する様々な条件(文献に記載されている収率、試薬、触媒、溶媒、時間、温度、反応タイプなどの情報)が収録されます。
・ (P) 演算子を利用して同じ反応識別データ単位に限定した検索が可能です。
おすすめの表示形式
・ QRD 表示形式(デフォルト)
物質同定情報およびヒットした物性および反応情報が表示されます。
・ALL 表示形式、IALL 表示形式
物質同定情報および収録されている物性のリストが表示されます。
* その後、必要な物性情報のみ指定して表示できます。
なお、物性情報は表形式で収録されており、表が崩れないように、表示する前に SET LINE コマンドで 1 行あたりの文字数を増やすことをおすすめします。(デフォルトは 1 行あたり 80 文字です)
例:1 行あたりの文字数を 200 文字に変更 する
=> SET LINE 200
ReaxysFile ファイルのサービス中止(予告)
この強化に伴い、更新が停止していた ReaxysFile ファイルは、2024 年 3 月 15 日にサービスが中止される予定です。
その他
・ CAS が主催するこの強化に関するオンラインセミナー(英語)が 3 月 28 日に開催されます。
・ ReaxysFile ファイルでは、物性情報の表に参照文献の番号が含まれないという不具合が起こっていましたが、
ReaxysfileSub ファイルではこの不具合は修正されています。