JPFULL ファイル - リロード
2023年6月7日(水)
JPFULL ファイルは、日本特許の全文を収録するデータベースです。
このたび、当ファイルがリロードされました。リロードに伴う主な強化内容は以下の通りです。
収録期間の拡大
1919 - 1999 年 (出願年) のデータが追加され、収録期間が 1919 年から現在までに大幅拡大されました。
クレームに関する新規検索・表示フィールド
クレームに関する下記のフィールドが追加されました。アノテーションソフトウェアによって、独立クレームとその関連する従属クレームを識別しています。
/CLM.IC (独立クレーム)
/CLM.CG (クレームグループ (独立クレームとその従属クレーム))
- CLM.IC および CLM.CG が存在するのは英語クレームのみです。
- CLM フィールドとは別にデータが存在するため、/CLM.IC または /CLM.CG で検索した場合、
ヒットタームハイライトは CLM.IC または CLM.CG フィールドにつき、CLMフィールドにはつきません。
- 両フィールドとも定型表示形式に含まれず、カスタム表示のみ可能です。
近接演算子の定義などの詳細は、JPFULL ファイルに入り => HELP CLAIM を入力すると確認できます。
日本の特許分類 FI および F タームの追加
日本の特許分類である FI (/FCL) および F ターム (/FTERM) が 1960 年以降の 1,500 万以上の特許および実用新案レコードで利用できるようになりました。
詳細は、JPFULL ファイルに入り => HELP JPC を入力すると確認できます。
・ FI の検索例
=> S G01?/FCL ← クラスまで指定して検索(下位を含む)
=> S G01N/FCL ← サブクラスまで指定して検索(下位を含む)
=> S G01N0024/FCL ← メイングループまで指定して検索(下位を含む)
=> S G01N0024-06?/FCL ← サブグループまで指定して検索(展開記号・分冊識別記号が付与された FI を含む)
=> S GAA/FCL ← ファセット分類記号の検索
=> S (G01N0031 (T) GAA)/FCL ← FI とファセット分類記号を組み合わせた検索
・F タームの検索例
=> S 2E110/FTERM ← テーマコードまで指定(下位を含む)
=> S 2E110/GA03/FTERM ← 観点・数字まで指定(付加コードが付与された F タームを含む)
=> S 2E110/GA03.W/FTERM ← 付加コードまで指定(付加コードの前にピリオド必要)
テキスト中の数値検索機能
テキスト中の数値を物性の種類とリンクさせて検索できるテキスト中の数値検索機能が最新バージョンに更新され、JPFULL ファイルで検索できる物性値が 59 種類に増えました。物性の種類と検索フィールドは、JPFULL ファイルに入り => HELP NPS を入力すると確認できます。検索方法については「テキスト中の数値検索」をご覧ください。
特許出願人検索
/PA (特許出願人) に加え、/PAS (特許出願人、標準形式)、/PAN (特許出願人、統制形式) の収録を開始しました。網羅的に特許出願人を検索するには、スーパー検索フィールド /PASS を利用します。詳細は、JPFULL ファイルに入り => HELP PAN を入力すると確認できます。
Key Terms (/KT) の収録強化
Key Terms (/KT) は、言語学的および統計学的手法を用いて、英語の特許全文中から機械的に抽出した 1-5 単語からなる名詞句で、STN が独自に付与しています。JPFULL ファイルの全レコードにおいて、Key Terms が利用可能になりました。詳細は、JPFULL ファイルに入り => HELP KEY を入力すると確認できます。
オリジナル言語の表示
オリジナルの日本語で表示されるフィールドとして、標題 (TIJA)、特許出願人 (PAJA)、発明者 (INJA) に加え、代理人 (AGJA) および抄録 (ABJA) が新たに追加されました。
BIBO 形式、ALLO 形式などを利用すると日本語表記の書誌情報や抄録も併せて表示されます。
(日本語での検索はできません)
フロントページの図を追加
1,200 万件以上のレコードにフロントページの図の画像データが追加されました。=> D GI で表示できます。
意匠レコードにロカルノ分類を追加
特許種別コード JPS の意匠レコードにロカルノ分類 (/LCL) が追加されました。詳細は、JPFULL ファイルに入り => HELP LCL を入力すると確認できます。
その他
/DETDEN (英語の詳細な説明) 検索フィールドが追加されました。
Interactive Claims Viewer 搭載
2022 年 12 月 22 日のニュースで、CAS STNext に特許請求項をツリー形式で表示する機能 Interactive Claims Viewer が搭載されたことをお伝えしました。
この Interactive Claims Viewer が JPFULL ファイルでも近日中に利用できるようになる予定です。
2023 年 7 月 6 日追記
Interactive Claims Viewer が JPFULL ファイルで利用できるようになりました。