CAS SciFinderⁿ - Save All 機能の追加、Combine 機能の強化など
2022年2月3日(木)
CAS SciFinderⁿ は、研究者が必要とする科学情報を高度な検索エンジンとシンプルで使いやすいインターフェースで提供する検索ツールです。
このたび、下記の強化が行われました。
Save All 機能の追加
検索結果を回答集合として保存する場合、今までは回答にチェックをつけて Save する必要がありました。
このたびの強化で、保存する際に Save Options で All answers を選択することで最大 2 万件までの検索結果を回答集合として保存できるようになりました。
- 2 万件を超える回答の場合、選択している並び順 (Sort) に基づいて最初の 2 万件が保存されます。
- Save Options の項目が、質問式 (Query) として保存するのか回答集合 (Answers) として保存するのかが分かりやすい表記に変更されました。
- Save All は現在、References, Substances, Markush 検索結果で利用できます、Reactions 検索結果についても今後利用できるようになる予定です。
Combine 機能の強化
保存した質問式同士を Combine した結果を、さらに別の質問式や回答集合と Combine できるようになりました。
- Combine した結果を保存する際には必ず回答集合として保存されます。
- OR、AND 演算では質問式と回答集合を合わせて 5 つまで、回答集合は 4 万件まで組み合わせることができます。
- NOT 演算では組み合わせ可能な質問式/回答集合は 2 つです。
- 今回の Combine 機能の強化は、References, Substances, Markush 検索結果に対してです。今後、Reactions 検索結果についても強化される予定です。
2022 年 5 月 10 日追記
保存した質問式同士を Combine した結果は質問式 (Query Only) として保存することもできるようになりました。ただし、さらに Combine したい場合は回答集合として保存してください。
検索履歴 (History) 表示の強化
- 検索初期画面の下部に最大 15 件分の直近の検索履歴が表示されるようになりました。
- 検索初期画面および Search History ページの検索履歴の項目が内容に応じて自動的に表示調整されるようになりました。
- 構造図が SVG 形式になり、より見やすくなりました。
Organisms (生物名) フィルター追加 (Biosequences search)
NCBI 由来の配列に Organisms の情報が含まれています。
このたび、Biosequences search の結果のフィルターに Organisms が追加されました。
Organisms フィルターは回答に NCBI 由来の配列が含まれる場合のみ表示されます。