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CAS SciFinderⁿ - 反応検索関連の強化、配列質問式入力に関する強化

2022年11月22日(火)

SciFinder

CAS SciFinderⁿ で下記の強化が行われました。

反応検索関連の強化
反応の詳細ページのレイアウト変更

反応スキームを中央に、Reaction Overview (反応ステップ数、収率) と出典情報を左側に配置し、反応関連情報を見やすくしました。
中央下部に Transformations (反応タイプ) と Reaction Notes が表示されるようになりました。
なお、今後、反応検索の結果をTransformations (反応タイプ) 別にグルーピングできるようになる予定です。

CAS Reaction Number の検索が可能に

反応サマリーに表示される CAS Reaction Number (各一段階反応に対して付与されている番号) を使って反応を検索できるようになりました。
CAS Reaction Number で検索すると、対応する一段階反応と、その反応を含む多段階反応の両方を得ることができます。

Reaction Mapping フィルターでマッピング情報の有無で限定可能に

Reaction Mapping フィルターに "no mapping data available" の項目が追加され、マッピング情報の有無で回答を限定することができるようになりました。
Reaction Mapping フィルターの "no mapping data available" は、反応検索の結果にマッピングを持たない反応が含まれるときのみ表示されます。

生成物を作図していない場合でも多段階反応が含まれるように

反応検索する際に、反応物 (reactant) 、試薬 (reagent)、反応物/試薬 (reactant/reagent) のいずれかを指定し、生成物 (product) を指定しない場合でも、検索結果に多段階反応が含まれるようになりました。
作図した構造に何もロールを指定しない場合や any role を指定した場合には多段階反応は含まれません。

配列質問式入力に関する強化

EMBL、GCG、Genbank 形式の配列情報を Biosequences の BLAST 検索の入力ボックスにそのままコピー & ペーストするだけで検索できるようになりました。配列とそれ以外の情報を識別し、CAS SciFinderⁿ で検索できるように自動的にデータを変換します。
お手元の配列情報を検索可能な配列質問式に編集することなく配列検索に利用することができます。
* CDR 検索、Motif 検索は対応していません。

詳細は CAS SciFinder-n Help の About CAS SciFinder-n > What's New > 2022 > November 14 をご参照ください。