粉末回折を使った解析
ICSDには粉末回折パターン計算プログラムが付属しており、分析や材料開発の研究者にご利用いただいております。粉末回折パターンは結晶構造から計算されるため、測定条件や試料による影響がなく、シャープで正確なパターンが得られるというメリットがあります。
粉末回折パターン表示
- 線源を選択して表示可能(各種線源の選択や波長指定が可能、中性子回折パターン表示も可能)。
- 測定値でなく計算表示のため、不純物相やバックグラウンド、装置、測定による誤差、光学系要因によるピーク形状の変形などがなく、お手元の測定データとの比較に便利。
CIFファイルの活用2:リートベルト解析
- リートベルト法は、実測の粉末回折パターンと結晶構造やピーク形状に関するパラメータから計算される回折パターンを最小二乗法により解析することで、格子定数や構造パラメータなどを精密化する手法。
- 精密化の初期値には確度の高い格子定数が必要。ICSDから類似の構造を検索し、CIFをダウンロードして初期モデルとすると便利。
ユーザーインタビュー
論文での報告事例
Petrography and application of the Rietveld method to the quantitative analysis of phases of natural clinker generated by coal spontaneous combustion
https://revistas.unal.edu.co/index.php/esrj/article/view/21090
Crystallographic study of NdxBa1-xCuOy (x=0.2, 0.4, 0.6, 0.8) compounds prepared by heating of component mixtures
https://old.joam.inoe.ro/index.php?option=magazine&op=view&idu=342&catid=14
Use of the Inorganic Crystal Structure Database as a problem solving tool
https://doi.org/10.1107/S0108768102003476